MIU404で考えさせられる外国人留学生の貧困問題

miu404 vod

MIU404というドラマをご存知でしょうか。

綾野剛&星野源がW主演を務め、働き方改革で作られた架空の組織「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」が舞台のドラマです。

野木亜紀子さんが脚本をつとめ、煽り運転や暴力団問題など、社会風刺となる題材を多く扱っています。

そんなMIU404の第5話のテーマは「外国人留学生の貧困問題」

日本では「技能実習」という肩書きで、低賃金で働かされている労働者が数多く存在しています。

普段スポットのあたることの少ないこの問題。

非常に考えさせられる内容だったので紹介します。

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MIU404 第5話のあらすじ

日本人店員が勤務するコンビニを狙った強盗事件が同時発生する。伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は、現場周辺の店舗でコンビニ店員に扮して張り込みを行うが、なんと、その店舗も強盗に襲われてしまう。

さらに付近の店舗も次々と強盗に襲われるが、マークしていた捜査員によって一斉に確保される。犯人は外国人で、その大半が低賃金で労働する元技能実習生だった。

伊吹と志摩も同様に犯人を捕まえるが、二人に仕事を教えた留学生のマイ(フォンチー)が勤務する別店舗では、犯人を取り逃がしていた。その一件が発端で、マイに共犯の容疑がかかってしまう。

伊吹と志摩は、マイの関係者から話を聞くために彼女が通う日本語学校の事務員・水森(渡辺大知)を訪ねるが…

そんな中、伊吹は恩師であり元刑事の蒲郡(小日向文世)に会いに行く。今は外国人支援センターで働く蒲郡から外国人労働者の実態を知った伊吹は、思わぬところから事件の真相に迫ることになるのだが…

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MIU404 日本の外国人留学生問題

この回では、外国人留学生がコンビニ強盗をしてしまいます。

とはいえ、”留学生”はあくまで肩書き。技能実習生という名目で、日本企業に出稼ぎに来ている外国人が大半です。

 

生活レベルが高くないアジア諸国とでは賃金が大きく異なり、日本での月収20万は出身国の半年分の収入に相当します。

そのため、”ジャパニーズドリーム”を求めて、借金を背負ってでも日本に出稼ぎに来る外国人留学生は未だに後を絶ちません。

 

問題なのはここから。

現在の日本で、パートやアルバイトの労働者が月20万を稼ぐことができるのは困難。特に外国人留学生で賃金の高い職につくのは、限りなく無理ゲーといっていいでしょう。

そのため、工場で立ちっぱなしの仕事を1日12時間行いながら、月収はわずか8万円。

日本に来るために背負った借金はもちろん、学費や生活費を支払うこともできず、この5年間で26,000人の脱走者がいるといいます。

MIU404 第5回に登場する留学生のマイさんはベトナム出身。3つ以上のバイトを掛け持ちしています。

ただ、日本の法律では留学生が働いて良いのは週28時間まで。

その時間を超える労働は違法でありながら、生活するためにはバイトせざるを得ないという苦しい状況に置かれています。

「日本の会社キレイ、カッコイイ。

でも日本は私たちイラナイ。

欲しいのは文句ない、言わない、お金かからない働くロボット。

日本嫌い、なりたくなかった」

マイさんのこの言葉は、ドラマだけの言葉ではなく、日本で働いている多くの外国人労働者の本音ではないでしょうか。

MIU404 なぜ低賃金が働いている?

「この国で起きていることが理不尽です。

移民を受け入れないと言っておきながら

実習生や留学生という名目で何十万人も働かせている。

こんな小さな島国で世界で4番目の多さです。

なぜかわかりますか、朝5時の店頭に弁当を並べるため、

毎朝新聞を届けるため、便利な生活を安く手に入れるため」

 

コンビニ強盗事件の主犯は日本人の水森さんでした。

水森さんはかつて外国人を日本に斡旋する業務を行なっており、そこで目にした外国人留学生の実情に罪悪を感じていました。

「朝5時にコンビニの店頭に弁当を並べるため」というのはほんの一例だと思いますが、”お金に結びつかない”日本特有の過剰なサービスが低賃金を招いているのは少なからずあると思います。

 

日本の貧困問題は外国人留学生に限った話ではなく、多くの若者が低賃金に苦しんでいます。

日本では給料が安くても完璧さが求められる風潮があり、例えば納品物に少しでも誤りがあれば全品回収して検品作業が行われます。

この検品作業は、下請けの瑕疵とみなされ賃金は発生しません。ただ、そこでは何十人もの人間が働いています。

もちろん最初から納品物に誤りがないようにするのがベストですが、そのために必要な賃金を発注側が支払っているのかには疑問があります。

完璧なサービスを求めるなら相応の賃金を払うべきではないでしょうか。

 

そこに外国人であるかどうかは大きな問題ではないと思っています。

サービスに見合った賃金を払えるかどうか。もしくは、払えないのであればサービスの品質を落とす勇気。

そこが、日本の貧困問題を解決するためのキーポイントになるのではないかと思っています。

 

ここ数年、コンビニ店員の外国人率が増加していると思いませんか?

企業側は利益を維持するための手段として、従業員への給料削減を進めていると思いますが、給料削減よりも収益性の高い事業の策定にパワーを使って欲しいと思います。

MIU404の貧困問題解決策

MIU404では、こうした外国人留学生の貧困問題に対するひとつの回答が示されています。

ドラマ内でマイさんは「特定技能1号」と資格の取得に励んでいます。

特定技能1号は外国人の在留資格であり、日本人と同等の給料が義務付けられています。

つまり、この資格を持っていれば、外国人だからといって不当に低い賃金で働かせられることはなくなります。

賃金は国籍にたいしてではなく、”能力”や”成果”に対して支払われるべきだと個人的には考えており、こうした制度は広まって欲しいですね。

MIU404 第5話 みんなの評判・感想

 

MIU404はParaviで全話配信中

今回紹介したMIU404はTBSの公式動画配信サービス「Paravi」で独占配信しています。

MIU404の配信状況
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※2020年7月24日時点の配信状況です。

もちろん第1話から最新話まで、たっぷりと視聴できます。

他の動画配信サービスでは視聴することはできません。

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