え、なにコレ?
驚いた。
- 秒速5センチメートル
- 言の葉の庭
- 君の名は。
大ヒットを飛ばした新海誠監督の世界をもっと楽しもうと、初の劇場公開作品である「ほしのこえ」を見ました。
私たちは、宇宙と地上に引き裂かれる恋人みたいだね
わずか25分。
内容は男女の恋愛を宇宙規模で描いたもの。
設定が2016年だったり、ガンダムっぽいロボット兵器(トレーサー)が登場したりと、なんとなく中学生が好きそうな内容である。
新海誠監督といえば大人の恋愛ではなく青春モノが目立つけど、この作品はさらに若さを感じる。
「25分とはいえ、さすがに男女のメールだけってのは単純すぎるんじゃないのかな?」
そう思って「ほしのこえ」という作品を調べて驚いた。
この作品は、なんと新海誠監督が1人でつくった自主制作映画だということ。
新海誠監督は2017年現在44歳、「ほしのこえ」が公開されたのは15年前の2002年。
つまり29歳にして、いまより環境が整っていない段階でこの作品をつくったということになる。半端ない。
「新海誠監督にしては完成度低いなあ。」とか、「どこか素人くさいなあ」と思っていたけど、、本当に素人による作品だった。
そりゃあこんな作品が発表されたら世間も放っておかないでしょう。
ほしのこえの世界観
世界っていう言葉がある
私は中学の頃まで、世界っていうのは携帯の電波が届く場所だって漠然と思っていた
でもどうしてだろう私の携帯はだれにも届かない
ねぇ、わたしはどこにいるの?
ああ、そうか
わたしはもうあの世界にはいないんだ
新海誠監督の作品は「男女の仲が徐々に離れていく」イメージがあるけど、新海誠監督の原点である「ほしのこえ」もまさに同じ世界観だった。
ちがっていたのはその環境
“宇宙国連軍”
“火星”
“タルシアンという敵”
ぽかーんとしてしまった。
やたらと東京の駅が出てきたりと、最近の新海誠監督の作品は親近感を感じさせるような描写が多い。
ただ、「ほしのこえ」で描かれたのは圧倒的異世界。
もしかしたら新海誠監督が本来描きたかったのはこういった内容かもしれないけれど、親近感はまったく湧いてこない。
メール1通届くのに半年、1年、、そして8年
メールが届くわけないという物理的なツッコミはSFの世界ではナンセンスだとして、お互いの感情を伝えるのにそんなに長期間かかる恋愛が想像できない。
ただいま、メールはお預かりしていません
宇宙という想像できない世界と私たちの日常を繋ぐアイテムが携帯電話。コレがなかったらバランスが崩壊していたのは間違いない。
2046年ほどの未来に携帯電話を使っているのが面白い。その頃にはスマートフォンも古く感じてしまうのかな?
ほしのこえで感じる新海誠監督のアイデンティティー
僕たちは中学の頃からずっと、たぶんお互いだけを見ていた。
でも光の速さで8年かかる距離なんて永遠ていうのと何も変わらない。
おそらくだけど、新海誠監督は「叶わない恋」に美しさを感じているところが少なからずあると思う。
だから僕は目標を立てた
もっともっと心を固く冷たく強くすること。
絶対に開かないと分かっている扉をいつまでも叩いたりしないこと。ひとりでも大人になること。
このあたりの心情は自身の体験が影響しているんだろうなと思う。
わたしはいまでもノボルくんのこと、すごくすごく好きだよ
失恋を経験したことのある全ての人が、聞きたかった言葉
映画作品なんて好きに作ればいいと思うけど、新海誠監督はまさに自身の体験を詰め込んだ作品をつくっていると思う。
「叶わない恋」の最高峰が「秒速5センチメートル」
メールは2行だけであとはノイズだった
でもこれだけでも奇跡みたいなものだって思う
あと一歩で届かないところに 新海誠監督らしさを感じる
私たちは遠く遠くすごくすごく、遠く離れているけど
でも想いが時間や距離を超えることだってあるかもしれない
どこまでも叶わないな笑
ほしのこえは面白い?
ストーリーはよくわからないところもたくさんあって、そのひとつひとつの整合性を検証しようとも思わない。
声優も滑舌が悪くて、聞き取りにくい箇所がたくさんあった。
素人時代につくった作品ということ考慮せずに、純粋に「ほしのこえ」という作品を評価すると、はっきりいって面白くない。
それでも、新海誠監督の世界観が全面に出ていて、なかなか見ごたえのある作品に仕上がっている。
上映時間も25分と短いので、新海誠監督が好きな人はぜひ一度見ておくといいんじゃないかな。
あなたたちなら、ずっとずっと、もっと先まで行ける。だから着いてきて。託したいのよ、あなたたちに。
このセリフは誰に語りかけた言葉なのだろうか?
ヒロインはあまり好きじゃなかったけどストーリーとしてはとても好きですほしのこえ
— 概念 (@shumiakadayoon) 2017年6月4日
『ほしのこえ』鑑賞終了✨切なすぎる物語だった。地球と宇宙の彼方の間で1通のメールが届くのに数年かかるなんて、ましてやそんな恋人のメールを待つなんて長すぎる!もし僕が戦いのために宇宙へ赴くなら恋人と別れる。それが地球に残る愛する人にしてあげられる最後の愛だと思う💓 #ほしのこえ pic.twitter.com/DQacsDz4Jt
— H.Kato@Novel Creator (@hsk0516) 2017年6月4日
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- ほしのこえ
- 雲のむこう、約束の場所
- 秒速5センチメートル
- 星を追う子ども
- 言の葉の庭
- 彼女と彼女の猫 -Everything Flows-
- 君の名は。
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※本作品の配信情報は2017年7月5日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。
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