アーロと少年で描かれたベタだけど優しい家族愛|感想・ネタバレ

アーロと少年 感想 ネタバレ
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怖さを乗り越えることで初めて見ることのできる世界があるんだ

数々の名作を生み出してきたピクサーが手がけたのは「アーロと少年」

「臆病な首長竜のアーロ」と「ひとりで育った少年・スポット」のやさしい物語です。

タイトルというかポスターを見ると、「少年が喋れないアーロを導いていく物語」と思いきや全く逆で驚かされました。

「臆病なアーロが冒険を通してたくましく成長する」というストーリーはややありきたりで低評価が多いのも頷けますが、わかっていても感動してしまう家族愛を描くのはピクサーの上手さ。

恐竜物語とはいえ、一部を除いてグロテスクなシーンも少なく、恐竜好きなお子様にぜひ観て欲しい映画です。

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アーロと少年 あらすじ

農場を営むアパトサウルス夫婦の末っ子アーロは、兄弟と比べて体も小さく、性格も臆病でからかわれてばかり。

ある時、父から食料を盗む生き物をとらえるよう言われたアーロは、罠に掛かった生き物・・・初めて見る人間の少年に驚き、つい逃してしまった。

そんな矢先、アーロは激しい嵐で最愛の父を亡くし、自身も川に流されてしまう。

見知らぬ土地で目覚めた彼は、自分を助けたのが、先日逃した少年”スポット”だったと知る。

アーロと少年が教えてくれたこと

いいか小僧、怖さを受け入れろ。
自然と同じだ。逃げも逆らいもせず乗り越えていくんだ

「アーロと少年」が教えてくれたのは”みんな怖がり”だということ。

あのティラノサウルスが怖がるんなら、怖いもの知らずな生き物なんているわけないんですよね。

仕事ができたりスポーツができる人って、怖いもの知らずで何でも器用にこなせる印象があります。

でもそんな彼らにも苦手なもの、怖いものはあるはず。怖いのは自分だけじゃない。

“自分のことを信じてな。上手くいくさ、お前は強い子だ”

アーロは冒険を通して、たくましく成長します。

アーロと少年の感想

まず良かったところは、「喋る恐竜」と「喋らない人間」という設定。

車や飛行機まで喋り出すディズニーの世界において、恐竜が喋ることは全く違和感を感じません。

ですが、「人間が喋らない&四足歩行」という設定は斬新でした。

初めてスポットが登場したシーンでは「少年ってこの子?」と衝撃を受けました。

MEMO
「アーロと少年」は恐竜時代に隕石が衝突しなかったらという設定です。始まってすぐに、恐竜たちが隕石を眺めるようなシーンがありましたが、あれは隕石が直撃しなかったことを意味していたんですね。

少年?犬?

ただ、人間である必要があったかどうかはイマイチでしたね。誤解を恐れずにいうと、この映画でスポットはほぼ「犬」でした。

匂いを嗅いで牛の大群を追いかけたり、食べ物を前にして興奮したり、犬かきで泳いだりと犬の生態を調査した上でこの作品を作ったことに疑いようはありません。

それでいて、最後に家族と再会したシーンで普通に二足歩行していたのは驚きました。

「立てるんかい」って。

別に犬でも人間でもいいのですが「人間ならではの良さ」を全く活かせなかったのは残念です。最後、家族と再会するシーンで親近感を感じやすかったくらいでしょうかね。

人間も手の使い方を教えてくれる親がいないとあんなにワイルドに成長するのでしょうか?

家族との再会シーンで匂いを嗅いでいたのをみると、スポットが両親と早い内に離れ離れになったことは間違いありません。妹や弟の存在を知らなかったくらいですからね。

やはり親の存在は偉大なんだと感じさせてくれます。

少年がなぜアーロを助けたのか気になりましたが、”ひとりぼっち同士”そして”父親を亡くした”アーロに共感するところがあったのでしょう。

ディズニーは「最初に主人公をどこまで不幸にするか決める」というのは有名な話ですが、誰かが死ぬ設定多いですね。

「アナと雪の女王」「ベイマックス」などなど。アーロと少年にどこか既視感を感じるという評価も多いのも納得です。

アーロと少年のストーリーは単調?

 

主人公「アーロ」はとにかく臆病な恐竜。

ひよこをこわがったり、自分より小さなスポットにおびえたりと極度のこわがりです。

そんなアーロが、父の教え、スポットとの旅、ティラノサウルスとのふれあいを通して少しづつ成長していくストーリーはわかりやすく説得力があります。

ただ、ディズニーの作品にしてはややひねりがない印象。

ひとことで言えば「予想通り」

家に帰る前に洪水に襲われたり、翼竜のプテロダクティルスに襲われたりと一波乱はありましたが、「アーロが成長して家に帰る」という構図は最後まで崩れませんでした。

もちろんそれ自体は悪いことではありませんが、もうちょっと予想外の展開が欲しかったのが正直なところです。

アーロの家
→洪水
→スポットとの旅
→ティラノサウルス
→家へ

「アーロと少年」をざっくり振り返るとこんな構成。まだまだ子供のアーロからすると大冒険だったとはいえ、もう少し深みが欲しかったですね。

それでも、アーロが母親と再会した時、帰ってくるアーロを見て「パパ?」と錯覚するシーンなど、泣かせてくるシーンの上手さはさすがディズニー。

スポットとアーロが別れるシーンでスポットがアーロの鼻にしがみついたり、アーロがスポットの家族の周りに円を描くシーンは感動しました。

アーロが家族と再会して無音で終わるのも、ピクサーの上手さですね。

アーロと少年の圧倒的な映像美

ストーリー的にはイマイチという意見もありそうですが、「アーロと少年」の圧倒的な映像美にケチをつける人はいないでしょう。

大自然に囲まれ、映像美を強調しやすい映画だったとはいえ、恐竜の皮膚、木の葉や川の流れ、大迫力の洪水などCGとは思えないシーンの連続でした。

風景のシーンにアーロが登場してようやく「アニメだ!」と気づくようなシーンも。「アーロと少年」を知らない人に、いくつかのシーンを切り取って見せたら実写と勘違いする人もいるのではないでしょうか?

あとはやっぱりホタルが飛び交うシーンは素敵でしたね。綺麗なところにしか住めないと言われているホタル。アーロが暮らしていた頃にはやっぱりホタルもたくさんいたのでしょうね。

全体的にセリフが少なかった「アーロと少年」ですが、ところどころ登場する動物はかわいさいっぱい!

もちろんアーロが生まれるシーンもキュン死にでしたね!

動物の細かい仕草を研究しつくしているのはさすがディズニーですね!

アーロと少年の評判

アーロと少年の感想をいくつか紹介します!

恐竜の皮膚の模様や水中の泡など実写と見紛うほどのリアルな質感に脱帽。美しい映像を見ているだけでも楽しい作品。

ストーリーは弱虫アーロがスポットと旅をする中で成長し、どんどんと逞しくなっていく姿が5歳の娘にも分かり易かったみたいでよかったです。

恐竜が絶滅しなかったら、こんな世界だったのかなと夢を抱かせてくれる、とても良い作品です。

恐竜アーロが少年と出会い成長していく物語です

家から外に出たとき
他の恐竜に出会ったとき
自然現象に見舞われたとき
初めての体験に怖がるアーロが怖さを受け入れ乗り越えていく物語でもあります

最後のシーンはやっぱりな・・と思うと同時に涙が出ました
家族とみてほしいいい映画です

お話自体は短く、初見だと少年の成長物語としてはやや物足りなさを感じるのですが、何度か観るうちにCGで描かれた大自然の美しさ、怖さに圧倒され、また、社会の優しさと容赦の無さを見事に語っており、良い絵本を読んだ気分になりました。

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