感想|キミにきめた!を見たらポケモンの旅に出たくなった

ポケモンの世界に旅立ちたいっ!!!

こんにちは、ガチポケモン世代のらいとです。

『ポケットモンスター赤・緑』が発売されたのは私が小学1年生のとき。周りが次々とポケモンを卒業していく中、黙々とモンスターボールを投げ続け、大学生の頃にはいわゆる”ポケモン廃人”状態でした。

私はどちらかというと”ポケモンゲーム派”だったため、初期を除いてポケモンアニメはほとんど見ていません。

大学生になってからは配布ポケモン目当てで何度か映画館を訪れたことはありますが、さすがに対象年齢が違いすぎて映画館で寝てばかり。最近のポケモン映画もスルー状態でした。

ポケモン映画はどれも「俺たち友達だろ」を連呼するばかりであんまり良い印象なかったんですよ。

でも「キミにきめた!」を見たいまは、ポケモンの世界に飛び出したくなりました!会社に行かず旅ばかりしてるサトシが羨ましい…

そんな純粋な心を取り戻させてくれた「劇場版ポケットモンスター キミにきめた」を振り返ります!


“キミにきめた!”で良かったこと

まずは「キミにきめた!」で良かったシーンを振り返ります!

ホウオウの演出は完璧

ポケモン映画を久々に見ようと思った1番の理由はホウオウ!

ポケモンアニメの第1話にホウオウが登場したのはポケモンファンならみんな知っていること!

当時はどうすればホウオウに出会えるのか、友達とワイワイ妄想するのが好きでした。(私はファイヤーとサンダーとフリーザーが合体したらホウオウになる説を信じこんでいました笑)

ホウオウはポケモンファンにとって特別な存在。そのホウオウとついに出会えるときたら、そりゃあ観に行くしかないでしょ!!ってことで予告編から興奮しまくっていました。

ホウオウが素晴らしかったのは、カッコ良く鳴いてからバトルしたこと!

わかる?わかる?
ポケモンゲーム好きなら絶対わかるはず!

いきなりバトルに突入するんじゃなくて、カッコ良く鳴いて、大空を旋回してからバトルしたのが完璧だった。

この映画で正に伝説の存在であるホウオウのイメージを一切崩さなかったのはお見事!バトルシーンをもうちょっと見たかった気もするけど完璧だったな。

レントラーが可愛すぎる!

ポケモン コロっとまんまるぬいぐるみ キミにきめた vol.1 レントラー ぬいぐるみ ポケットモンスター
ムービック(movic)

出番は短かったものの、印象に残っているシーンは「レントラー」

自分にも相棒ポケモン欲しい!暖炉の前でポケモンと一緒にくつろげるとか最高すぎる。

「ポケモンも死んじゃう」って設定が良かったよね。ポケモンゲームばかりしていると「ポケモンは死なない」って意識ばかり植え付けられてしまう。無敵だと扱いが雑になりがち。

「キミにきめた」ではヒトカゲとレントラーのおかげで、ポケモンの死が身近に感じられました。

「ポケモンは友達」っていうお決まりのフレーズがいつもより説得力あったのは、”ポケモンの死”が意識に刷り込まれたから。

もっとも本作で1番死を意識させられたのは「サトシが複数のポケモンに囲まれたシーン」ですが笑

あれで生きてるとかサトシ無敵すぎるww

BGMが最高

あとはやっぱり音楽が最高だった!

特にポケモンゲームにも登場する音楽!

初代ポケモンのBGMはどれも好きだけど、超カッコよくアレンジされててめちゃくちゃ興奮!「なみのり」とか「1番道路」とか、とにかく懐かしかった!

映画館補正があると思うけど、あの音楽はずっと聞いていられる。サントラ買おっかな笑

ロケット団

S.H.フィギュアーツ ポケットモンスター ロケット団 約140mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)

久々に出るロケット団も相変わらずいい味出してましたね。

尺の都合かいつもより早めに吹っ飛ばされてましたが、わずかな出番で和ませてくれるのは熟練の技!笑

最近のポケモンアニメにもロケット団は登場するのでしょうか?ソーナンスも見たかったな。

オリジナルキャラ

「キミにきめた!」のオリジナルキャラクター、ソウジとマコト。

「なんでタケシとカスミじゃないの?」って声は多いけど、個人的にはこの2人で良かったです。最近のタケシ枠とカスミ枠のキャラクター出されてもさっぱり分からないからむしろ好印象。

そりゃあタケシとカスミだったら良かったけど、そこまでやると20周年記念作品というよりもただの初代懐古作品になってしまうしね。

唯一、ルカリオの出番がなさすぎてちょっとかわいそうだったな。ピカチュウ・ポッチャマ・ルカリオの組み合わせもバランス悪い気が。

“キミにきめた!”の不満

ここまで良かったシーンばかりピックアップしてきましたが、やっぱり不満もいっぱいありました。

泣けないバタフリー

まずは初代ポケモンファン全員が違和感を感じたであろうバタフリーとのお別れシーン。

OP曲「めざせポケモンマスター」の2番が珍しく流れたことからも、バタフリーとの別れのシーンは子供ながらに強く印象に残っていました。

ただ、あのシーンで感動したのは、アニメポケモンでのサトシとバタフリーの旅の積み重ねがあったから。

出会って10数分の映画のバタフリーと別れても唐突過ぎて泣けねえ…。いかにも「泣いてください」的な演出だからなお興醒め。

小さい頃の純粋な心を忘れた僕には、あのバタフリーがただの薄情者に見えてしまいました。ピンクバタフリーとか、嫌でも重ね合わせてしまうじゃねえか。

無理に差し込む必要はなかったんじゃないかな。

唯一、オコリザルとの戦闘シーンで、心の中で「ねむりごな」って唱えたら本当に「ねむりごな」してくれたのは嬉しかった笑

素直なリザードン

続いて、リザードン。
うん、なんでリザードンにしたの?

サトシとリザードンといえば、全く言うこと聞かないあのリザードンでしょうが!

「キミにきめた」のヒトカゲも可愛かったけど、素直すぎるリザードンはやっぱり何か違和感を感じちゃうんだよね。

これまた別のポケモンの方が良かったんじゃないかな。でも「尻尾の火が消えると死んじゃう」って設定を20年経ってもバッチリ覚えていたのは我ながらびっくりした。

闇落ちサトシ

「ピカチュウなら勝てたんだ」
「最初のポケモンがゼニガメかフシギダネだったら」

あのサトシがこんなセリフを言うなんて!間違いなく「虹色の羽根」が色を失うシーンを描きたいがために、無理やり追加されましたね。

「ピカチュウなら勝てた」はまだ理解できますが、「最初がゼニガメかフシギダネだったら」は意味不明すぎます。

ピカチュウ戦ってないから関係ないのに!
とばっちりですね。

「キミにきめた」ではサトシとピカチュウの絆をいつも以上に感じましたが、それは冒頭のアニメ第1話リメイクシーンがあったから。

「俺はホウオウに選ばれたトレーナーなんだ」も傲慢でしたね。

サトシが闇落ちする必要はなかったんじゃないかな。

影の薄いマーシャドー

映画ポケモンは伝説・幻のポケモンとのセットがお約束だけど、最近はこのルールがポケモン映画が苦しめているような。

映画にしか出ないポケモンは特別感あるけど、さすがに伝説・幻ポケモンが増え過ぎて特別感も薄れています。

ホウオウへの思い入れが強すぎる分、マーシャドーは心の底からどうでもいい存在でした。登場シーンも一切ワクワクしなかったな。

エンテイ・スイクン・ライコウの方がよっぽどトキメキました。この映画見てマーシャドーを好きになる子供はどれだけいるんだろうか。

今回、久しぶりにポケモン映画を見た大人たちは多いと思いますが、次もよく分からない伝説のポケモンを出すなら、多くの人がまたスクリーンを離れていくと思います。

まぁ伝説のポケモンいなかったらいなかったでコレジャナイ感が出るかもしれないけど。

キミにきめた! 感想

いろいろ書いてきましたが、「キミにきめた!」で1番良かったのは久しぶりに「ポケットモンスター」の世界観を存分に味わえたこと。

ラプラスの「なみのり」とか、デカくて速いイワークとか、進化の喜びとか、きのみを食べるとことか、最高すぎる。

ポケモンと触れ合えるのが羨ましくてしょうがない。

ポケモンといったら自分にとっては「ポケモンバトル」が9割くらいを占めていたけど、大好きなポケモンたちとのんびりワイワイするのもいいなって、ほんわかした気分になりました。

ポケモンとやりたいこと
  • ピジョットに乗って空を飛びたい
  • ラプラスに乗って海を渡りたい
  • カビゴンのお腹の上で寝たい
  • コダックやヤドンとぼけーってしたい
  • キュウコンともふもふしたい
  • ニドキングに「お前案外ちいせえな」っていいたい
  • メタモンとへんしんごっこしたい
  • あの娘のスカートの中に入りたい

うん、やっぱりポケモン最高だぜ!!


 

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