2017年10月、Amazonが新サービスをスタートさせました。
サービス名は「Prime Reading」
プライム会員限定の読み放題のサービスです。まさに電子図書館といったところでしょうか。
もともとプライム会員に加入していた私は当然喜んだのですが、ラインナップが微妙という声も多いです。
「Prime Reading」は優れたサービスなのか、それとも名前ばかりの使えないサービスなのか。
実際に使ってみて検証しました。
Prime Readingの概要
まずは全体の概要を把握しておきましょう。2017年10月時点でのラインナップは894冊。
8つのカテゴリに分かれています。
カテゴリ | |
---|---|
小説・評論 | |
ビジネス・経済 | |
趣味・暮らし | |
絵本・児童書 | |
コミック | |
雑誌 | |
洋書 | |
その他 |
一部の本は複数のカテゴリにまたがっているため、全てを合計すると894冊を超えます。
始まったばかりのサービスということもあり、まだまだラインナップは少ないです。
あのAmazonがこのまま放置するとは思えませんので、今後のラインナップ増に期待しましょう。
「Kindle Unlimited」なら12万冊が読み放題です。月額980円ですが、初月無料なので「Prime Reading」が物足りない方はぜひお試しください。
Prime Readingのオススメ雑誌
ここからはカテゴリ毎にPrime Readingを検証します。まずは雑誌から。
Prime Readingを開くとまず目に入るのが「Ray」
いやはや白石麻衣は広告塔としては最強ですな。
Rayの雑誌を買うと670円、Kindleだと500円のところ、Prime Readingだと0円
プライム会員で紙のRayを買う人は絶滅する気がします。
私が気になったのはページ数。雑誌読み放題サービスの「dマガジン」とページ数を比較してみました。
Prime Reading:232ページ
dマガジン:231ページ
結果はほぼ同じページ数!これは電子書籍化の権利の問題でしょうね。
- AERA
- Casa Brutas
- DIME
- Ku:nel
- 東京カレンダー
- MEN’S EX
また、紙の雑誌の発売日に配信されるのも見逃せない点です!
Prime Readingでオススメのビジネス・経済史
Prime Readingでいちばん嬉しいのはこのカテゴリですね。
自己啓発やスキル系の本は何年経っても陳腐化しません。
「仕事は楽しいかね?」が発売されたのは2001年。そこから16年も経っているのに全く古めかしい印象を受けませんでした。
いますぐに仕事に活かせるノウハウがつまっています。ちなみにこの本は私も読みましたが、アメリカ人のサラリーマンが日本のサラリーマンと全く同じ悩みを抱えていたことが新鮮でした。
平凡な毎日を変えるヒントがちりばめられているので、Prime Readingに加入していなくてもぜひお読みいただきたい一冊です。
Prime Readingでオススメのマンガ
続いてはみんな大好きなマンガ
2017年10月時点でPrime Readingでは192冊のマンガが配信されています。
192冊はちょっと少ないですよね。私の「Kindle Paperwhite」内のマンガ数の方が多いくらいです。
配信されているマンガもメジャー作品は少ないです。
重度のマンガ好きならともかく、一般層の興味を惹くようなタイトルはありません。
- インベスターZ
- このはな綺譚
- ギフト±1
- あなたのことはそれほど
- 賭博黙示録カイジ
- 銀と金
- 中卒労働者から始める高校生活
無料で読めるだけありがたいのですが「マンガBANG!」などといったマンガ読み放題アプリよりも見劣りします。
それ以上に残念なのが全巻配信ではないところ。
例えば「インベスターZ」は全21巻ですが、Prime Readingで配信されているのは3巻までです。
あ、でも「銀と金」は面白かったので続きを買おうかちょっと迷ってます。
>> Prime Readingを無料体験するPrime Readingでオススメの小説
小説が読み放題というのはなかなか珍しいサービスです。
面白い作品はいつになっても面白いので本好きには嬉しいところ。
ただ、ここまででお察しの通り、Prime Readingのラインナップは正直微妙です。
2017年10月時点でPrime Readingで配信されている小説数は100冊。
作品数としては特に問題ないのですが、「いますぐ読みたい!」とそそられるようなタイトルはほとんどありません。
Amazonプライムビデオなどと比べると、Prime Readingのラインナップは貧弱ですね。このあたりはぜひ改善して頂きたいです。
>> Prime Readingを無料体験するPrime Readingでオススメの趣味・暮らしの本
こちらもいつの時代も役に立つ本が揃っています。
ラインナップは2017年10月時点で89冊。とはいえ、暮らし系の雑誌もこのカテゴリに含まれるので重複を排除すると作品数はさらに少なくなります。
このカテゴリは自分が抱えている悩みを解決できそうな本があればハマるものの、見つからない場合は全く興味のないカテゴリです。
どの本がピッタリ合うのかは人によりますので、まずはさっと眺めてみましょう。
オススメの本は「男の子のしつけに悩んだら読む本」
実際に男の子を育てている方はぜひ旦那さん・奥さんと一緒に読んでみてください。
「子供が危ないことをしたとき」
「子供がありがとう・ごめんなさいを言えないとき」
どういう言葉をかければ良いのか、納得できる理由付きで解説しています。
印象深かったのは、子供は”ないものねだり”ではなく、”あるもの満足”が得意だということ。子育てをしていない人でも普段の生活を見つめ直せる名著です。
この他にも子育ての本は揃っているので、ぜひ探してみてください。
Prime Readingの洋書
実はPrime Readingで一番冊数が多いカテゴリが「洋書」
そこを強化されても、、とちょっとトホホな感じです。
配信のほとんどが「Lonely Planetシリーズ(Travel Guide)」
軽くのぞいてみたのですが、予想に反して文字ばかりで全く楽しめませんでした…。
マンガの英語版とかあればよい勉強になるんですけどね…。
Prime Readingのまとめ
- 配信作品数は900冊弱
- ラインナップは変更される
- ビジネス・趣味カテゴリは面白い本多数
- マンガ・小説はメジャータイトルなし
- 洋書は期待はずれ
私が実際に「Prime Reading」を使って感じた印象はご覧の通りです。
間違いなくいえるのは「Prime Reading目当てにプライム会員に加入するのはやめたほうが良い」といったところでしょうか。
プライム会員のビデオ見放題や音楽聴き放題サービスはラインナップが充実していますが「Prime Reading」はイマイチです。
「Prime Reading」に期待するくらいなら「Kindle Unlimited」を一度お試しください。
Kindle Unlimitedには12万冊がラインナップされています。月額980円ですが、初月無料で利用できます。
Prime Readingで読み放題サービスにハマった人はぜひお試しください。
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