エンゼルバンクをご存知でしょうか?
『ドラゴン桜』や『インベスターZ』の作者である三田紀房さんが執筆した転職マンガです。
ドラゴン桜同様の鋭い切り口で、軽い気持ちで転職しようとする人たちに警鐘を鳴らしています。
2007年から2010年に連載されていた作品のため、扱っているデータは古いかもしれませんが、転職における基本的な考えはいつまでも変わりません。
この記事ではエンゼルバンクから転職に関する重要なポイントを抜粋してまとめてみました。
転職を考えている人はぜひ一度読んでみてください。
転職のポイント①人の価値は相場が決める
30代半ばになっての転職はやめたほうがいい
相場での価値はゼロ
転職の価値は自分で決めるのではなく相場が決める。しかし、相場を無視する人が多い。
社会人になって仕事をすると自分のキャリアに自信を持つが、相場を知らずに勝手に取引するから失敗する。
社会で成功する第一歩は相場を知ること。
その上で自分の適正価格を設定する。売るのは価格が決まってから、むやみに市場に出しても失敗する。
転職のポイント② タイミングと年収
転職するなら大学出てから10年まで、それも1回まで、ギリギリ2回。3回以上はダメ。
転職をする度に年収が下がる。転職活動で成功している人は45%しかいない。
転職を成功させたいなら「縁があるところにポンと入る」
誰かと知り合って人の繋がりが出来たらそこにお世話になった方がいい場合がたくさんある。転職において人と人との繋がりに勝るものはない。
社員総数は新卒で調整するよりも第2新卒の方が帳尻合わせに都合がいい。必要な採用数を確保できればいつでも第2新卒はストップ。
いってみれば企業側にとっては便利な蛇口。企業の都合でいつでも開け閉めできる。つまり、転職市場における第2新卒の相場は高くない。
転職のポイント③ 転職は人生のチューニング
転職はリセットではなく人生のチューニング
転職をリセットだと思っている人がいる。転職すれば生まれ変われてそれまでの悩みが解消しすべてうまくいくと。
ところがそんなことはありえない。人はどんな仕事でも必ず何かしらの我慢をしなければならない。
早い話、給料も労働時間も将来性もやりがいもすべて満足できる仕事なんてこの世にはひとつもない。
例:外資系金融会社
給料は高い代わりに成果を求められる。日々のプレッシャーは激烈に激しい。
突然クビを宣告される不安定さもある。給料を取れば精神的重圧を我慢しなければならない。
要は自分が何にストレスを感じるか。
給料、労働時間、職場環境、やりがい。何は我慢できて、何は我慢できないかを把握する。
ストレスを減らせるように調節できると転職はうまくいく。すべてイチからやりなおせると期待したら転職は必ず失敗する。
転職のポイント④ 転職する理由は?
転職した理由が今の会社から逃げ出したいだけなら転職は失敗する
そういうタイプは転職後の会社でもまた何か不満を持つ。そうするとまた別の会社がよく見えちゃう、そして転職する。
結局どんどん転職を繰り返してマイナスのスパイラルに陥る。結果年収が下がっていく。
転職の極意⑤ 美人薄命
転職市場で就職人気ランキングトップ20に入る会社を検討するときは注意
過去のトップ20のランキングの企業がその後がどうなったか?トップランキングに入る会社はその時が最盛期であとは落ち目なことが多い
今は良くても先はわからない人気上位企業が10年後もトップ20に残る確率は28%
最良の企業に入社したと喜んでも10年後20年後。会社の業績悪化の苦労を背負いこむことになりかねない。
人間も企業も見た目はともかく健康で長生きが1番
転職のポイント⑥ 何のために働く?
社員個人は会社の利益なんか考える必要は全くない
自分個人の満足感を得るためだけに働く
これが働くことの正しい意味
人はいい会社だから働くワケじゃない。業績や資産の多さよりも自分の周りの職場の人達、どういう人達と働いてるか
どこで働くかではなく、誰と働くかが最も大事
転職のポイント⑦ 転職代理人とは?
転職はものすごくエネルギーを使う。一人で活動していると、疲れはてて途中で諦めてしまう人がとても多い。
これは企業調査や履歴書の執筆、面接の日程調整を面倒臭く感じてしまうから。
転職代理人はそれらをサポートしてくれる。
さらにおまけとして、給料もちょっぴり上がる。
▼年収が上がる確率
1人で活動した場合⇒17%の人が年収アップ
代理人と活動した場合⇒66%の人が年収アップ
転職の極意 まとめ
- まずは相場を知る
- 転職はリセットではなくチューニング
- ストレスを減らせるように調節する
- 人気企業が10年後もトップの確率は3割
- 面倒なことは転職代理人にサポートしてもらう